チェルボはスペイン語で「鹿」の事。この曲では主人公である小鹿の名前である。
弱くて泣き虫だったチェルボの涙には実は不思議な力があった。それは
枯れ木や乾いた土地にも草や花を咲かせ、森を蘇らせる力だ。
しかし森で生きる強い鹿の群れの中では弱虫は必要とされず、
その力に目を向けるものもいなかった。
やがて居場所がなくなったチェルボは逃げるように一人旅に出る・・・。
絵本の物語のような世界観とワルツのリズム、そして叙情的なバイオリンが
現代社会と森の世界を重ね合わせる。